どーも。
…大勝負したらいけない、手を出したら高確率で失敗しそうな銘柄だと思いつつ、めっちゃ気になっている銘柄がありまして…本日は株価90%OFFセール中のあの銘柄を取り上げたいと思います。
IRJHD(6035)の企業概要。
その銘柄とは、アイ・アールJAPAN(証券コード6035)。この世に無数の「~JAPAN」があり、最たるものがみつまJAPAN'ですが、同じくらいのネームバリューがあるのがアイ・アールジャパンです。
あのノルウェー政府年金基金さんも大株主に名を連ねています。国民の大事な年金を個別株運用するのだから投資先の同社はまともな企業のはず。
株価:1,778円
予想配当:113円(6.36%)
予想PER -- 実績PBR:4.26
時価総額:807億円
自己資本比率:82.1%
※22年6月20日時点。
予想配当利回りの6.36%がヒジョーに気になりますね。
IRJはコンサルティング会社で、「実質株主判明調査」が売りで国内トップシェアです。これではなんなのかさっぱりワケワカメですが、機関投資家や投資ファントの表向き株主の裏には年金基金等の議決権に影響を与える裏の株主がいて、それを調査して判明させるのと、裏の株主に議決権行使の働きかけをするのがおおまかな仕事です。敵対的買収や物言う株主(アクティビスト)対策で議決権行使の票読みをお手伝いする…ざっくり言うとそういう企業です。ニッチな分野で大企業の多くはIRJを頼っている?らしく受託シェアは40%を超えています。20年3月期、敵対的TOBブームに乗っかり一気に業績を伸ばしました。
IRJHD(6035)の現在の株価は?
株価は業績の急拡大とコロナショック後のグロース株爆上げで大きく吹いたのですが…
まずは、株価チャートを確認してみましょう。
2021年1月の19,000円台から90%OFFの1,778円に😱
21年10月から株価は急降下、しかもここ1ヶ月で騰落率が-55%と半値以上になっています。出来高も投げ売りのためここ一ヶ月が飛びぬけている…
株価要因の下落は3つ。
1.新興株の終わりの始まり
2.前期業績を超下方修正
3.元役員と会社に強制捜査が入って信用失墜、連続ストップ安
1.についてはマザーズ指数が最高値からの半額など説明しなくてもご存じなので、2.と3.の項目について補足します。
前期業績を超下方修正。
22年2月に発表した通期見込みを、わずか1か月後の22年3月に超大幅下方修正発表しました。
売上高 営業利益 純利益 EPS 配当金
従来予想 12,000 6,000 4,050 228.0 113
修正予想 8,400 3,520 2,400 135.11 113
※単位は百万円、EPS、配当金は円
既契約案件が期中に実現しなかった、成功報酬型案件で報酬が見込みより下がった案件が複数あった、等々の理由によるものですが、成長を継続させるのもなかなか難しいビジネスなのかなーとも感じました。ただ、この頃には既に株価が5,000円を切る水準まで下がっていたので、公式発表がなくても市場はお察しだったのでしょう。
証券取引等監視委員会の強制捜査を受けて連続ストップ安。
会社のNo.2で元副社長が突然の辞任。からの証取委の同社への強制捜査の報道が伝わると連続ストップ安に😥容疑はその元副社長のインサイダー取引容疑。
下方修正発表前に個人の持ち株を無断で売り抜けた容疑でしょうか?
それにどうも、もっと以前の21年10月の取締役会時点で「目標未達になりそう…」と会社側がわかっていながらその開示義務を怠ったという疑惑もあるようです。インサイダー防止のため20%とか30%とか業績が前もって変化がある場合は即時に開示する義務が企業側にはありますからね。こうなると会社ぐるみで隠蔽した可能性も出てきますね。
ブログ主の投資スタンスは?
ZAIオンラインの記事を書いたO氏は売り煽りのような表現をしています。私も信用第一のコンサル業務、しかもIRを名乗っておきながらIRの不祥事とあっては信用の失墜は避けられないでしょう。
また、今月発売の最新会社四季報・夏号でも「足踏み」、「背水の陣」、会社業績予想に対して超弱気と全くいいワードが出てきません…
しかしながら、ニッチな業種でもあり、しばらくの謹慎期間が明ければ同社へのニーズはまだまだあるはず。組織ぐるみではなく、あくまで元役員だけの不祥事なら事業への影響は限定的と読みますし、配当金も魅力的で私は株価4,000円程度であれば充分ある、2倍は狙えるとインチキ投資家として妄想します。
「気になる株はまずは買ってみろ」(インチキ投資家なおちんism)
の格言通り、まずは日興証券のキンカブで1株だけ打診買いしました。
早速15%を超える含み損です🤣1単元買わなくて本当に良かった…
強制捜査の影響でまだ今期の有価証券報告書が開示されておらず、業績予想もわからないため、まずはその開示内容と強制捜査の結果を待ってからでも遅くない、というか必ず待ってから購入しましょうね…
※当記事の内容は東洋経済(2022年6月18日号)を参照して書いています。
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